~みなさんの日々が、被災地を支援できるんです~
今、鹿児島から被災地を継続的に支援するプロジェクトが広がりつつあります。
このプロジェクトをたちあげたFrom Kagoshima Project (FKP)さんと、その活動に賛同して動いていらっしゃる企業・団体さんのうちmaruya gardensさんとWhatさんに、活動の趣旨やしくみ、そして思いを聞いてきました。
((From Kagoshima Project (FKP) 発起人代表 永山由高さん))
・・・From Kagoshima Project (FKP)の趣旨は・・・「鹿児島から東日本へ長期的に支援をする取り組みをやってみよう」というのが趣旨です。直接的な支援やお手伝いはプロに任せて、遠く離れた鹿児島にいるわれわれができることは後方支援だろう…後方支援で一番有効なのはお金を集めることだろう…ということで始めました。
・・・FKPのしくみは・・・たとえば、カフェの場合、「コーヒー、一杯450円(50円の募金が含まれる)」というメニューを出して、お客さまに提供した場合に、450円のうち50円を、カフェが日本赤十字社に直接送るというしくみになっています。カフェ以外にもいろいろな例があります(参考に→ http://www.fromkagoshima.info/fkp/project )。FKPとFKPに賛同している企業や団体で募金のしくみを考え、集まった募金は賛同企業や団体のほうから直接日本赤十字社に送られ、そのお金の運用は日本赤十字社がするというふうに、はっきりと役割分担をして動いています。
・・・このFKPという発想は・・・震災の翌日にあつまった10人のまちの若者による議論の中からでてきた方向性という感じです。去年ぐらいから「TenDoku」っていう読書会や天文館business talk session「TenBiz」っていう若手社会人と学生のあつまりをやっていて、その日に集まったメンバーで何ができるか話し合う中で、「経済を止めない」というか「普段通りの生活の中に一部でも被災地のために何かできればいいよね」という話の中からでてきたのが、今のFKPのモデルです。
わたしたちがむずかしいなぁと思っているのは、いわゆる自粛モードに対する危機感ですね。西日本にいて震災を免れた私達にできることは日々の仕事をきっちりとこなすことだと思うんです。でも気持ちの部分でも、それがとても難しい。イベントが中止になったり、賛同企業さんの中にも、「仕事が手につかない、何をしていいのかわからない」という方もいらっしゃって、「「(被災していない人が)本業をがんばることが被災地のためになるんだよ」というストーリーをきちっと整理して示していくことが、すごく意味のあることなんだ」と賛同企業さんと話をするときに思いますね。
・・・何か困っていること、たとえば、もう少しスタッフがほしいとか・・・
何というか今回の被害があまりにも大きすぎて、支援の仕方について何が正解とかはないと思いますね。なので、わたしたちも、この活動を進めるなかで、これが押し付けになってはいけないと考えています。「一緒にやりませんか」とか「ボランティアをお願いします」とかそういうお願いを積極的にしていくというよりは、「こういうことをぼくたちはやっているので、もし一緒にやってくださる場合は一緒にやりませんか」というふうに、そこまでに留めたいなと思っています。
なので、何か困っていることはないかと言われれば、いろいろと困っていることがありますが、「困っているから、助けてください」というよりは、「僕こういうことができるよ」とか「このくらいなら手伝えるよ」という感じで、ムリのない範囲で一緒に動ける方がいらっしゃれば、一緒に動いていきたいなと思っています。
・・・ということは、有志で成り立っている感じですね・・・そうですね。お金のほうの融資じゃなくて、志のあるほうの有志ですね。志のある方、同じ思いを抱いている方と一緒にやっていきたいと思ってます。たとえば、ボランティアスタッフの中には、「私は、パソコンもさわれないし、トークもあまりうまくないけれど、この事務局に常駐のスタッフとして平日の空き時間にくることはできますよ」っていう主婦の方や「私デザイナーで、何かデザインの部分でお手伝いできませんか」という方もいらっしゃいます。それぞれのもっている時間とかノウハウとかをちょっとずつ持ち寄って、このプロジェクトを一緒にやっていきましょうという感じです。
震災3年経過時点で(2014年の3月11日)、そこまでに集まったお金と、賛同いただいた方との情報を整理して、次のステップとしてどういうふうに関わっていくべきかを改めて考えたいなぁと思っています。
この活動をできるだけ大きくしていって、被災地に長く暖かいサポートをし続けていきたいです。もしそういった活動に賛同してくださったり寄付をくださる方がいらっしゃれば、お声をかけていただければなぁと思います。
((FKPへの賛同企業のひとつ: マルヤガーデンズ 事業部長兼店長 青崎寛さん))
今は、そういう募金へのあつい気持ちみたいなことが、お客さまもそうですし、われわれも、すごく強いんだけれども、From Kagoshima Projectさんの考え方がすばらしいのは、時間がたってもそういう活動が収縮しないように、このようにあつい気持ちをつなげていくために、「もう少し長いターム(期間)で、そういう募金につながる活動ができないか」ということで、
提案されたのが、「1レシート FOR 1コイン」というプロジェクトです。
・・・プロジェクトのしくみは・・・お客さまがマルヤガーデンズでお買いものをされたときに、そのレシートをマルヤガーデンズ3階ガーデンに置いてあるピンクのハート型の投函箱に入れていただくと、「レシート1まいにつきマルヤガーデンズが10円の募金をする」というようなかたちで募金をスタートしています。(参考に→ http://www.fromkagoshima.info/fkp/archives/1079 )
・・・今後の活動など・・・マルヤガーデンズ全体では募金箱をおいたりチャリティコンサートをしたり、「1レシートFOR 1コイン」をしたりしていますが、マルヤガーデンズ内の各ショップでは、たとえば、3Fのカンタベリーさんは、発祥の地がニュージーランドということもあって、この前のニュージランドの地震と今回の東日本大震災を支援するために、「支援Tシャツ」をつくって2000円で販売しており、その売上金を半分ずつ義援金にまわしていらっしゃいます。(現在は在庫が切れて、予約というかたちになっているそうです。)今後、「マルヤガーデンズ内のショップでもこういうことやっていますよ」と随時お知らせをしていくようなかたちにしたいですね。また、マルヤガーデンズだけにとどまらず鹿児島県内の企業さんがやっていらっしゃることも、From Kagoshima Project (FKP) さんがご紹介をしていらっしゃるようなので、そこで一緒になってやっていきたいですね。
((FKPへの賛同企業のひとつ: What 店長 宮路裕一郎 さん))
・・・経緯は・・・当初は手ぬぐいを企画していて、その一部がゴールデンウィーク頃にできあがる予定なのですが、ゴールデンウィークまでちょっと期間が空くので、他に何かできないかということで、バッジが一番スピードがあったもんですから、バッジを始めました。FKPのメンバーのあのスピードを見てたら、勉強になりましたね。とにかく彼らの情熱と動きのはやさというか、今のネット時代のはやさだなぁと思いまして、ちょっとでもはやくできる動けることは?と思いましたら、バッジが一番はやかったという感じですね。
・・・プロジェクトのしくみは・・・メーカーさんが通常200円くらいで譲ってくれるのを、「こういうことなので」50円で譲ってくださって、500円で販売して、50円を引いた450円を寄付させていただいています。ちなみにこれらのバッジのデザインには、有名な森本千絵さんや福岡のデザインステーショナリーメーカーのデザイナーさんもかかわってくださっています。(参考に→http://www.fromkagoshima.info/fkp/archives/313 )
・・・何かひとこと・・・ぼくらのバッジは、雑貨屋としてのアプローチなので、各業種ならではの長期的な支援を考えられたら、いいんじゃないかなぁと思います。鹿児島でこの動きが広がれば広がるほど、鹿児島県民のよこのつながりとかも出てくると思いますし、やって決して損はないと思いますので、取り組まれたらいいんじゃないかなと思います。
● From Kagoshima Project (FKP):
マルヤガーデンズ3階 ガーデン3にパネル展示・相談ブースを設置
展示期間:2011年4月1日~2011年5月31日
●maruya gardens :「1レシート FOR 1コイン」
レシート投函箱の場所:マルヤガーデンズ3階 ガーデン3
鹿児島市呉服町6-5
● What:「がんばろうバッジ」と「手ぬぐい」
山形屋 中4階 鹿児島市金生町3-1
編集後記: Whatさんの手ぬぐいもそろそろ発売ですね。
被災地からどんなに遠くても、できることがあるんですね。
みなさんの思いが被災地の方々に届きますように。。。
動画編集:ココトビ
文:なっちゃん
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