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2011年4月12日火曜日

CHIN JUKAN POTTERY

 九州新幹線の全線開業の日である3月12日に、マルヤガーデンズ4階にオープンした”CHIN JUKAN POTTERY ”は、絶妙なラインかつ微妙な色合いをもつ白薩摩、そしてそれを引き立たせるシンプルな木製の家具や生成りの布が、ソウル三清洞のギャラリーを思い起こさせます。

 ポジャギ(韓国伝統のパッチワーク)風の布、そして両班(朝鮮の貴族)がかぶったフンニプ(黒笠)をモチーフにしたと思しきロゴマーク。朝鮮にルーツをもつ沈寿官氏が、はるかな故国へのオマージュとしてこんなギャラリーを作られたのかと思ったのですが、 実はこの”CHIN JUKAN POTTERY ”は、ランドスケーププロダクツの中原慎一郎さんと十五代沈寿官氏の出会いから生まれたものだそうで、これまでにない薩摩焼きをという気持ちから、沈寿官窯が初めて外部のデザイナーとしてソウル在住の金恵貞(キム・ヘジョン)さんを迎えて作られた薩摩焼きをランドスケーププロダクツがプロデュースしたものとのことでした。
 実は金恵貞さんと先に出会ったは中原さんで、ロンドンで見かけた金恵貞さんの作品に感じるものがあった中原氏が金恵貞さんに声をかけたところ、偶然にも金恵貞さんのお父さんが沈寿官氏の研究をしていたとのことで、まさに”運命”を感じて沈寿官氏と引き合わせたところ、こちらも意気投合して、これらの作品が生まれたそうです。
 白薩摩の本来の象牙ような白、微妙に異なる青磁風の薄い青、白磁風の白がどれもいい感じで、三色混ぜて食卓に並べても全く違和感を感じないと思います。通常の薩摩焼きよりも薄くて軽くて、薩摩焼きの特徴である貫入(細かなひび)がなければ、薩摩焼きとは気がつかないくらいです。
 シンプルで何を盛り付けても美味しく食べられそう、とうっとりしてしまうのですが、悲しいかなお値段的にすぐ購入というわけにはいきません。手前の小さい器(お湯のみとしてもつかえるそう)で5千円程です。でも、飽きることのないシンプルで上質な器ですので、ちょっとづつ集めていけばいいかな~なんて夢見ております^^

  中央のリンゴ型のポットは、沈寿官氏のデザインで、シュガーポットやキャンディー入れなどに使えてプレゼントにも人気とのこと。どんな食器とも喧嘩しなさそうな感じで、鹿児島なら黒砂糖入れてもいいかもとか、結婚祝いにちょうどいいな~なんて考えちゃいました。もちろん自分がもらえたら超うれしいと思います^^
 手前のスプーンも、韓国風と思いましたが、こちらは日本製だそうで、これ以外にもアメリカ産のオリーブオイルの瓶や赤外線を感じて中の羽(?)が回る置物等々、中原さんが”CHIN JUKAN POTTERY ”に合うと思ったものが一緒に並べられているそうで、どれもこれも素敵で興味深いものばかりでした。
  
 ところで、↓ってなんだとおもいます?

 

 生けられた桜もちょうどそんな雰囲気を醸し出してる気がするのですが、私一目見て「骨壷」だと思い込んでおりました。

 最近は、生前に自分で準備する人もいらっしるので、白薩摩のシンプルな骨壷ってかっこいいと思ってましたが、お聞きしたところ「骨壷」じゃなくて「ポッド」だそうで、ガラスの保存容器と同じように食品の保存に使うんですよ。。。だそうです(汗)

 よくよくみせていただくと、確かにふたのところもはずれにくいように突起がつけてあったり、実用的なのですが、実際「骨壷」として買われたかたもいらっしゃったそうで、そのよくお気持ちわかります^^
by たぶっちゃん
 

 

1 件のコメント:

  1. 骨壷(笑)
    確かに雰囲気はありますが、ポッドだったんですね。
    ボタンも売って欲しいなぁと思っています。

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